ジョルジュ

画像土曜日。
職場の先輩に誘われて、朗読劇『ジョルジュ』を観てきました。

いや、これは観てよかった。
先輩のご主人が別に用ができてチケットを回していただいたのですが、正直、今の自分だったら自分でチケットを取らなかったでしょう。
この公演、竹下景子さんの人気もあり、あっという間に完売になったそうです。

さて、劇の内容については座・高円寺のサイトからコピペ。

ピアノの詩人ショパンを慈しみ育てたジョルジュ・サンドの愛

作 | 斎藤憐 
演出 | 佐藤信 
出演 | 竹下景子、真那胡敬二 / 清塚信也(ピアノ)  

俳優による朗読とピアノの生演奏で、名曲が生まれた瞬間の物語を綴る座・高円寺の「ピアノと物語」。
冬の劇場レパートリーとしてお届けするのは、ジョルジュ・サンドとショパンを描いた『ジョルジュ』です。

 今から、200年前。1810年にポーランドのワルシャワ近郊に生まれたフレデリック・ショパン(1810~1849)は、19世紀における天才作曲家として、今も私たちを魅了するたくさんのピアノ曲を残しました。その彼の生涯で最も大きな存在となった女性が、本作のタイトルともなっているジョルジュ・サンドです。当時、ショパン以上に有名な流行作家であったにもかかわらず、彼女はショパンの才能に魅了されて、情熱を持って、そして母性愛ともいえる慈しみをもって、献身的にショパンを支え続けました。ショパンの生涯の円熟期と言われるほど多くの名曲が生まれたのも、二人が共に過ごしたこの時期です。
本作品では、ジョルジュ・サンドとサンドを支えた弁護士ミッシェルとの往復書簡にショパンの名曲の生演奏を交えながら、彼らの愛の行方を眼前に描き出します。

■演奏予定曲:幻想即興曲/英雄ポロネーズ/別れの曲/雨だれ/革命/子守歌/葬送行進曲 ほか

ショパンの曲は学生時代に随分さらいましたし、当然ショパンという作曲家について断片的に知識はあったものの、ジョルジュ・サンドと実際にどんな関係であったか、そこまで興味を持ったことはありませんでした。
そういうわけで、個人的に、非常に懐かしい思いと、驚きをもってこの物語をみました。
(先月、パリでショパンの最初の家があったという通りや、葬儀の行われたマドレーヌ寺院に行ったのも偶然ですが、情景が目に浮かぶようでした)

朗読のお二人の素晴らしさは言うまでもなく、ピアノの清塚氏の雰囲気がなんとも言えずショパンに似ている気がする。あの、ドラクロワの描いた肖像画の感じ。清塚氏は一言も台詞はなく、次々とショパンの名曲たちを若々しく演奏してゆきます。
ショパンは作曲家である以上に演奏家だったというのはよく知られていることですが、自分はショパンがかなりジャズピアニストに近かったんじゃないかなあ、と思っていました。弟子が楽譜と違う弾き方をすると機嫌を悪くし、それでいて自分が演奏する時はアドリブばりばりだった、と聞いたことがあります。そんなミュージシャンな雰囲気がぴったり。多少荒く聴こえる演奏も、ショパンらしいかも。

そんなわけで、すっかり没頭しておりましたので、客席でだれかの携帯が鳴っていたのはわかっておりましたが、忘れていました。なのに、終演後大声で携帯鳴らしたのは誰だ、と怒鳴っていた男性がいたのは残念。この方は、途中から携帯の音に気をとられてその後の素晴らしい台詞たち、演奏を楽しめなかったのですね、気の毒に。しかし、言っていることは正しいけど、余韻に浸っている他のお客の気分をぶち壊しにするのはどうか、と思いましたよ。ま、自分は隣で、きゃあステキ、あれ練習しよう、と喋り続けている母娘連れの方が気になったんですけどね。そんな客席の事情に気をとられているようじゃ、目の前で素晴らしい世界が展開しているのを見落としてしまいますからね。

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