夕映えの人

火曜日。
劇団俳優座公演「三屋清佐衛門残日録  夕映えの人」を観ました。

地元とはいえ、18:30の開演にはやはり遅刻。
でも最初のエピソードの途中から入れたので、すぐに物語に入り込むことができました。

シンプルで、必要最低限のものしか置かない舞台のおかげで、台詞や演技に集中することができました。

藤沢周平の世界。弱いもの哀しいものを見守るようなお話でした。

前藩主の用人であった三屋清左衛門を主人公に、現役を退いた人間の寂寥感と 清左衛門をとりまく旧友金井奥之助や町奉行佐伯能太たちとの友情・裏切りや 小料理屋の女将みさとの淡い愛情を通して人生の夕暮れに顔をそむけず夕映え に向かって真っ直ぐに歩む主人公の清々しさを情緒豊かに描きます。
これはhttp://haiyuza.co.jp/info/09mitsuya.htmlからのコピーですが。。。。


いや、主人公が清々しかったのは前半の部分まででしたよ?

後半は家老の派閥争いで結果的に出世コースにのって経済的にも人間関係も申し分ない主人公が、自分の出世のため、同僚を蹴落としていったのではないか、苦しめたのではないかと苦悩しはじめます。
清々しくはないけど、「人から嫌われたこととはない」と言い切る人よりも、人間的で魅力的。

そして、かつて友人同士だったのに、主人公の出世をねたみ、磯釣りに誘って海に突き落とそうとする元同僚。
この同僚、逆に海に落ちて主人公に助けられるのですが、そのことが対等に扱われる人間ではなく、まるで憐みを受けているようでつらかった、と息子の口から語られます。

印象的だったのは、自分が蹴落として、恨んでいるだろうと思っていたもと仲間の小木に会いに行った主人公が、会ってみたらそうではなかったということに衝撃を受けて、訳も分からず雪の中を歩き続け、なじみの飲み屋にたどり着くシーン。

熱燗を飲むところがね、ほ~んとに美味しそうなの!!!


あたしもどこかのバーにたどり着きたいなあ。。。
って結局今日の日記もこのネタで終わるわけです。

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